BMWというクルマ

 わたしが最後に乗ったのはドイツのBM車だった。昔、訪独したとき
若い技術者のハンスさんが乗っていたのだ。彼はアウトバーンという
高速道路を飛ばしながら、片手で英独辞書を繰りながら、私と話をした
のだった。小さな車なのに高速で安定した性能に驚嘆して、一度は運転
してみたいと思ったのだ。

難点は値段が高いことで、10年は乗らなきゃならないないと思い最後の
チャンスだろうと購入を決断した。

 実際に良いクルマで高速になるほど安定して、ハンドル握るのが楽し
かった。だが日本の道路事情ではなかなか難しい。だから真価を発揮し
たのは僅か数回ほどだ。

 一度は、夏休みに台風が来るのに山中湖に向かっている時だった。吹き
つける雨と風で視界も悪くなり、湖畔の道は立木が倒れて、一緒に走って
いる車も走るのをやめたくらいだった。わがクルマは何事もなかったように
平然と走ってくれたのだ。

 二度目は、或る冬の夕方に不測の事態があって箱根の宿に呼ばれたこと
がある。泊まった翌朝、なんと雪ではないか。タイヤチェーンは持ってな
いが走らないと帰れない。ままよ、と走り出したらググッと滑りかけたら
車輪にロックが掛かって持ちこたえるのだ。見事なまでに自動制御される
仕掛けのクルマであった。おかげで無事山を下りることができた。

 このように名車たる所以は、最悪とか極限のコンディションで信頼できる
かどうかなのだ。 昔やめた総理のように、肝心のときに頼りにならないの
では国の名リーダーとは言えないようだ。

 なお10年乗る心算が、眼を悪くして途中で諦めたが、さいわい婿どのが
北の地で引き継いでくれたのである。

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この記事へのコメント

ひろし
2012年12月27日 00:44
お早う御座います。
数回いとこの車に載せて貰いましたが、スポーツカーの如きクッションが
固くて、それでいて走行安定が良かったです。
或るトンネルで特急よりも早い140キロ、これには驚きました。
3回キャディラックのハイヤーに乗ったら、アメ車独特のクッション。
でも昔程では無かったです。
外車は垢抜けたスタイル、格好いい~。
余裕が有ればキャディラックを運転したいです。
ロールスロイスは専用の運転手が必要だし。
是もいいかな?。
(年賀状26枚、これで決め!)

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